筋関基礎研究の基礎用語
E-protein:塩基性へリックス・ループ・へリックス型転写因子 (bHLH)
E-box:Eタンパク結合部位≓CANNTG
CANNTG:筋特異的な遺伝子のプロモーターに認められるもの
helix-loop-helix: ヘリックスーループーヘリックス。転写調節タンパク質のDNA結合モチーフ。HLHはダイオキシン受 容体や筋細胞分化に関わる転写因子に見られ、転写因子同士の結合に重要な構造である。二量体を形成した転写因子の、2つの塩基性領域がDNAを認識する。 転写因子(てんしゃいんし)はDNAに特異的に結合するタンパク質の一群である。DNA上のプロモーターやエンハンサーといった転写を制御する領域に結合 し、DNAの遺伝情報をRNAに転写する過程を促進、あるいは逆に抑制する。
helix-turn-helix motif:DNA結合タンパク質に特徴的な部分構造
CArGボックス:CC(A/T)6GG。種を超えて保存されている、筋特異的な転写の活性化に関与。SRFが結合する。
Serum Response Factor(SRF):CArGと結合。筋分化因子。 SRFは筋肥大とともに発現が増加し、萎縮筋では減少する。加齢マウスの骨格筋においてもSRFの発現が著しく減少し、組織内でSRFと協調的に働く。
筋肉特異的なmicroRNAと serum response factor (SRF) は重要な筋肉発現型の調整因子であり筋肉の遺伝子発現調整するフィードバックシステムを有している。
TATAボックス:転写因子群。 基本転写因子(TFIID)が結合. TFIIDはTATAボックス結合タンパク(TBP)とそれ以外のサブユニット(TAF)から構成される.すべての遺伝子の転写制御に必須。
myocite enhancing factor(Mef): 筋特異的な分化調整因子。 ショウジョウバエMef2はbHLH転写因子Twist,Dppの下流にあるMAD,の二者の直接のターゲットで,体性筋(somatic muscle)分化に重要.
EcoR1、HindIII, BamHI: 転写酵素
5'UTR: 転写されるが翻訳されないmRNA
TSS: transdription starting site. 開始コドン ATG
recombinant protein: 組み換えタンパク。人為的にアミノ酸配列を変更した合成タンパク質。
ATP染色: 黒く染まるものが筋繊維TYPE2(速筋)。染まらないものがタイプ1。
NADHテトラゾリウム還元酵素: 神経線維のタイプ分別の他、神経線維間網の異常の検出