アメリカ、特にカリフォルニア州ではAmazonや日系スーパーやDaisoのおかげで生鮮食品をのぞいて日本の物で手にはいらない物はほとんどありません。知り合いの研究者で3人家族でスーツケース2つ・別送品なしで渡米した強者もいます。
郷に入っては郷に従えとはいいますが、それでもどうしても手に入らなくて困る品物があります。
持っていって案外便利だった物や、持っていかなくて後悔した品々を10個紹介します。
1. 家庭散髪用バリカン
多くの日本人を悩ませているのがアメリカでの散髪。
アメリカ人向けの安価な床屋に行くとどんなに写真の見本を見せても有無を言わせず海兵隊みたいなスポーツ刈りに。美容師さんの相場は通常カット$40-$50+チップ20%。日本人美容師さんもいるけど、値段の割に思ったような髪型にならず評判は芳しくない。(あくまでも僕周囲の人の感想です。)
上手と評判の美容師さんはとても高い(カット$100+チップ !!)。
なので、日本人研究者のみなさんは散髪がおっくうになりどんどん髪がのびてく。伸びた髪が日本人を見分けるポイントになってしまってます。ただ、臨床留学だと外来にも顔を出すので清潔感のある髪型を維持したい。
日本のかかりつけの美容師さんがおすすめしてくれたのが、このセルフ散髪用のバリカン(パナソニック製)です。
バリカンはスポーツ刈りや丸刈りにする時に使うものと思い込んでましたが、最新のバリカンは違って、男性の長めのカットにも使えるように工夫されてます。しかも手頃な値段。
僕はシャワーに鏡を設置して、散髪ケープ代わりにゴミ袋をかぶって自分でカットしてます。
子供(男の子)の散髪は、iPadでアニメを見せながら切ると簡単です。
前髪や襟足のカットにすきバサミもあると便利です。
ちなみに、パナソニックのバリカンは付属品の収納ケースが付いてきますがやたらとかさばるのでジップロックに入れるとコンパクトになって便利です。
2. 子供のドリル、旅行のガイドブック
日本の書籍は紀伊国屋といった日系の書店が近くにあれば、手に入れやすいのですが、サンディエゴの近くにはありません。
ガイドブックは、電子書籍(Kindle)で十分と思ってましたが、実際に使ってみるとたくさんの情報を一覧するのに紙の本が必要でした。地球の歩き方 アメリカの国立公園には相当助けられました。
子供のドリルは英語以外をGakken, Kumonで揃えて持っていきました。
英語は現地の教材が沢山あるので不要と判断しました。
一人10冊くらいで、かさばって結構大変でしたがその価値はありました。印刷の手間を惜しまなければ、スキャナで取り込んでPDFで持っていくこともありですね。
3. 子供用の箸 (練習用以外) , 弁当箱
大人用の箸はアジア系のスーパーやAmazonで買えるのですが、子供用の普通の箸がなかなか売っていない。僕らはなんとかDaisoで見つけましたが、品切れの事が多いので注意が必要です。
面白いことに、日本で人気のEdisonの練習用の箸は米国のAmazonで安価に買えました。
弁当箱も米国では売っていないので、学校に弁当が必要な人は持参しましょう。
4. ファイル関連の文具
学校関連の書類や受診記録、保険、請求書、ビザの書類などなどを整理するのにファイルが必要です。ただ、アメリカのファイルはやたらとゴツくて重くて場所をとります。
いろいろ探しましたが日本にあるようなコンパクトなフラットファイル、リングファイル、それに合ったサイズの穴あけパンチはアメリカでは手に入らなく、日本の友人が訪問した際に持ってきてもらいました。
またアメリカでは分厚いダンボール紙のフォルダーを使っていて、日本のようなクリアファイルは普及していません。これを買おうとすると結構高いので持参すると便利です。
ちなみにホチキスも日本よりも大きいサイズしかありません。
5. 3色ボールペン
アメリカのボールペンは、線が太くて使いにくいし、多色のものはまずありません。日本製の3色ボールペンは米国でも買えますがとても高い($7!)。 なので日本からたくさん持って行きました。
6. メガネの予備、使い捨てコンタクト
米国でメガネ/コンタクトを買うのは大変です。眼科医か検眼士(Optometrist)を受診する必要があり、駐在保険がカバーしない高額な受診料がかかるので日本の数倍の費用がかかります。
日本のJINSやZoffといった店でおしゃれで安価なメガネを買って行きましょう。僕はしばしば子供に壊されることがあるので予備を2個持っていきました。
コンタクトレンズも同様です。僕は度数が分かっていたので日本のAmazonや楽天で購入して持っていきました。
7. 名刺の印刷用紙
アメリカ人はあまり名刺交換をしないです。ただ留学すると案外と日本人研究者と知り合う機会が多く、日本人同士の名刺交換でたくさん使いました。
名刺用の印刷用紙があれば、パワーポイントやワードで自分でプリントできますし、留学先の研究施設も名刺も簡単に作れます。僕はエーワンの名刺用紙が気に入ってます。両面印刷できる上に名刺がシールの様に剥がれるので紙を切る必要がなくきれいに仕上がります。
アメリカのアマゾンでも名刺用の印刷用紙が買えます。
Avery Business Cards, Uncoated
8. 公式書類、印鑑
日本でしか手にはいらない公式書類は必ず持参しましょう。
・戸籍謄本 ビザ延長申請の際に、出生証明・結婚証明として翻訳して使用。
・銀行の残高証明 ビザ延長申請用に。
・博士号の学位記 これがあるとなんと自動車保険が安くなります。PDF可。
・母子手帳 予防接種の記録に。
・印鑑 駐在保険の請求、領事館の届け出など日本と書類のやり取りをする際に意外と必要になります。拇印でも代わりになりますが、印鑑の方が便利です。
9. 一眼レフカメラ
写真好きであれば必需品です。かさばるので悩んだのですが、持っていって正解でした。アメリカの国立公園を旅行すると素敵な景色が沢山あって、写真を撮りまくりました。アメリカでもNikonやCanonの一眼レフは売っています。ちょっと割高ですが。
あと、便利だったのが子どもが遠くの野生動物を見つけられない時。
遠くにクマの親子を見つけた事がありましたが、どんなに説明しても子供の眼ではどこにいるのかわからないようでした。
その際に、クマを望遠で撮ってモニター上で見せると、実際の景色の中ですぐに見つけることができました。
イエローストーンで撮ったバイソンとカラス。 NikonD90, Nikon 18-200mm f/3.5-5.6G ED。
10. ガムテープ
帰国準備用に友人に日本から4つ持ってきてもらいました。
アメリカの梱包テープは巨大なセロハンテープみたいなものが一般的で、切りにくくて使いにくいです。日本のガムテープに近いものにduct tapeというものがありますが、もとは配管用のテープなので分厚くて頑丈すぎて、高価で、梱包には使いにくい。
大量のダンボールを梱包しなければ行けない帰国準備のためにも日本のガムテープがあると助かります。