月状骨周囲脱臼
背屈位強制で、月状骨が掌側にはじき出される。月状骨周囲の靱帯断裂、背側橈骨月状靱帯断裂。掌側橈骨月状靭帯は残る。靱帯断裂のかわりに手根骨骨折も。手根骨不安定症、SLAC(scaphoidlunate advanced collapse),SNAC(scaphoid nonunion advanced collapse)を続発。
手根骨不安定症
DISI (近位背側回転型手根不安定症)…舟状骨月状骨角>80°
月状骨周囲脱臼、舟状月状骨解離(>2mm,月状骨のRingSign)
VISI (近位掌側回転型手根不安定症)…有頭骨月状骨角>30°(正常0°)
月状三角骨解離(月状三角靱帯断裂による) XRで月状骨三角骨が重なりあう。
指脱臼 観血的整復必要
PIP関節掌側脱臼:伸筋腱中央索、側索の間から基節骨頭絞扼
MP関節背側脱臼:掌側板が背側に乗り越え。中手骨頭が屈筋腱、虫様筋に井桁状に絞扼
変形性肘関節症
軟骨変化:腕撓関節 腕尺関節橈尺関節:骨棘生成 進行すると肘部管症候群
Kienbock病
月状骨骨壊死 小外傷 男性に多い 伸筋腱皮下断裂起こす
屈筋腱損傷
隣接指を伸展させて、診断。
PIP単独屈曲可:浅指屈筋OK DIP単独屈曲可:深指屈筋OK
ZoneⅠ 深指屈筋のみ切れる。浅指屈筋はPIPに付くため、切れない
ZoneⅡ(no mans land)PIPからA1pullieまで。
深指屈筋腱と浅指屈筋腱は同じ腱鞘内を走行。
深指屈筋腱断裂…ラグビージャージ損傷
Volkman拘縮
指の他動伸展で、痛み掌側コンパートメント 前腕屈筋群の阻血性壊死
Monteggia骨折
BadoType1(橈骨前方脱臼)60% Type2(後方)20%で後骨間神経麻痺多い(全体では10-20%)
成人は、Ope。小児は保存も。
複合性局所疼痛症候群
CRPStype1:外傷無し。(RSD) Type2:神経外傷あり。(カウザルギー)
急性期:皮膚温上昇、発汗、浮腫
慢性期:萎縮
早期の交感神経斜断療法、薬物療法、リハビリ必要
肘部管症候群
鷲手 肘屈曲テスト、江川徴候(巧緻運動)、Froment徴候(母指内転筋)、Cross fingerテスト(虫様筋)
胸郭出口症候群
20台女性、なで肩(レントゲン側面像でT1、2見える)
レントゲンで、「頸肋」()。肋鎖間隙撮影(鎖骨軸写像)で、鎖骨や第1肋骨の変形。
Wrightテスト: 座位で両肩関節90度外転、90度外旋、肘90度屈曲位で、橈骨動脈の脈減弱。
ルース テスト: 同じ肢位で両手の指を3分間屈伸させると、手指のしびれ、前腕のだるさのため持続ができず、途中で腕を降ろす。
エデン テスト: 座位で胸を張らせ、両肩を後下方に引かせると、撓骨動脈減弱。
Adsonテスト: 頚椎患側側屈後屈、深呼吸で脈減弱。
3分間挙上テスト、Morleyテスト
示指MPロッキング
示指以外の2-5指でも起きるが、示指が一番多い。
中手骨頭橈側での側副靭帯の引っ掛かりが原因。レントゲンでVolar tipと呼ばれる骨頭橈側の出っ張りあることも。徒手的に伸展して整復する。困難な場合は、関節内局麻注し、balooningの上で整復。それでも整復されない場合、手術を考慮する。
母指MPロッキング
2-5指のロッキングとは病態が違う。MP関節を過伸展した際に掌側支持機構が破綻し、橈側種子骨や掌側板がMP関節に関節内に嵌り込み伸展位に固定され、屈曲障害が起きる。整復は牽引ではなく、MPに指節骨を押し付ける様に軸圧をかけながら屈曲伸展を行い、掌側板を関節から押し出す。整復困難は、手術を考慮する。