少ない筋肉で重い身体を支えるのには無理がある。
ニュージーランドの高齢者183名(平均年齢73歳)の報告を紹介する。おそらくサルコペニア肥満の最初の論文であろう。ニュージーランドと言えば、世界に名だたる肥満国家で、国民の実に61%が肥満である。ちなみに米国は肥満率 66.7%。さすがである。
ニュジーランドからサルコペニア肥満世界初の報告が出たのは偶然ではない。
報告の内容は、サルコペニア肥満がもっとも身体バランスが悪く、転倒が多いという結果であった。転倒が多ければ、骨折の危険も高い。骨折が原因で寝たきりにならないように、サルコペニア肥満の予防と治療が重要だ。図表はわかりやすくするため論文データから一部要約改変して引用。